竹林はとても涼しく、気持ちのいいものです。
京都の嵐山なんて、とても素敵な景色ですよね。
しかし、現実のところ、京都の嵐山のように整った竹林はそう多くはありません。
「あんな、京都みたいな竹林は無理だよ!」なんて言わないでください。コツコツ取り組んでいけば、着実に近づきます。
整備をするためには、安全が第一。
足元の悪いところでの作業は、想像以上に危険を伴います。
そんな場所でも、安全に快適に作業ができるように、竹林整備4年の知識を生かして、誰にでも実践できる準備をご紹介します。
それでは、記事を読み進め、みんなで美しい竹林を目指していきましょう!
必要な道具
竹を切るための道具を以下に紹介します。安全に切るためにどうして必要なのか、理由も一緒に添えます。
手袋
私が一番お勧めするのは、以下のものです。
ワークマンで販売していた革の手袋です。コスパ最強です。
竹は、切ったり、枝を落としたりするときに手に振動が伝わります。
その時に、革の薄い手袋では手が痛くなってきてしまいます。
また、一般的な軍手やラバー付き軍手の場合は、注意が必要です。革の手袋よりも薄い素材のため、竹のささくれが手袋を貫通して手に刺さります。かなり痛いです。
よって、革の手袋が一番安全でお勧めします。手を守るために欠かせない道具です。
のこぎり
竹を切るための道具です。
私が愛用しているものは以下のものです。
ノコギリを動かしやすいように、手元がカーブしているものを使用しています。
これが今までの中で、一番使用しやすかったです。
竹林整備には、チェンソーを使用する方もいらっしゃいますが、私は選びません。
理由は、ノコギリは安価で安全で竹の入り組んだ場所でも操作しやすいためです。
バール(または単管パイプ)
竹の枝を落とすために必要な道具です。
私はバールをお勧めします。
理由は、握りやすく操作しやすいからです。
竹の枝をはらうために何回となく振ります。写真のものは、重さ3kgほどあります。やや重いですがこれくらいの重さがないと枝を払うことができません。あとは、握っていて疲れない太さのものが良いかと思います。
また、竹の枝をはらうために単管パイプを使用することもできます。握って振って使用感を試してから購入しても良いかもしれません。
靴
一番重要だと思っています。
ランニングシューズ、、スニーカー、長靴、足袋などの色々な靴を試した結果、一番良いものは登山用の靴です。
理由は、足をしっかり守ってくれます。
登山靴は本当にタフにできています。そのため、作業の中で起こる色々な危険を守ってくれます。
それぞれの項目を私の経験に照らして、もう少し説明します。
靴が破けない。
竹が生えているところは、足元がデコボコしています。
切った竹の注意して歩いていないと、転んでしまうことがあります。
切り株ならぬ、竹株が点在しているからです。
どんなに注意をしていても、竹株に足をとられることがあり、その時に靴が破けてしまうことがあります。
特に破けやすい場所は、靴の内側と外側です。
私の体験上、長靴なら、新しいものでも竹株の上にのってしまし、運悪く1回で破けてしまいました(泣)。
そんなもったいないことをするのなら、丈夫な登山靴の方がよっぽどコスパが良いと考えています。
足の甲を守ってくれる。
作業中は、予想外のことを考えておくことが大切です。
例えば、竹林整備をしていると、切ったあとの竹が思わぬ方向に動いたり、竹を積んでいる時に積んである竹が動いて崩れたり、色々あります。
そういう時に、よく足の上に竹が落ちてきます。
竹山整備の初めのころ、軽い気持ちでランニングシューズで整備をしていたら、切った竹が足の上に落ちてきて大変痛い思いをしました。
幸い、大きなけがになりませんでしたが、ランニングシューズでは十分に足を保護してくれません。
やはり、おすすめは登山靴です。
どんな環境でも足は快適
登山靴の中でも、ゴアテックス機能が付いている登山靴を購入すれば、靴の外側が水にぬれても中は快適です。
ゴアテックス機能が付いている靴を履き始めて15年くらい経ちますが、本当に快適です。
竹林整備中にどうしても靴が水にぬれたり、雨が降ってくることもあります。
そういう時にも体を快適にしてくれるアイテムは素晴らしいです。
この機能が付いていることで靴の値段はやや高くなりますが、それでもこの機能のすばらしさを体験すれば買って損はないと思っています。
足首もサポートしてくれる。
先述の竹株があるために、足首をひねることがよくあります。
作業中のけがにつながることがあるため、登山靴の種類の中でも、ハーフカットのものをお勧めします。
足首までサポートしてくれるタイプの靴です。
使用用途でいうと、ハイキングや日帰り登山に使用するレベルの靴です。
竹山を歩きなれている人ならウォーキングや散歩用に登山メーカーがこちらはるローカットモデルでも十分だとは思います。
しかし、私のように週に1,2回程度しか竹山に入らないものにとっては、ミドルカットの方が有難いです。
また、ハイカットモデルの靴はあまりお勧めしません。
作業中にしゃがむ姿勢をとるときに、どうしても足首から下が窮屈に感じるからです。
紐の結び方を工夫しましたが、しゃがむことが無数にありますので、どうしても足首が気になってしまいました。
また、ハイカットモデルは今紹介した3つの中では一番高いです。
竹林整備には、やはりミドルカットモデルか、ローカットモデルがお勧めです。
帽子
ここは、自分の好みで良いと思いますが、竹の枝を払う時に枝が跳ねます。
ですから、枝が少しでも顔に当たらないようにするために、私はキャップ(つば付の帽子)を使用しています。
キャップ以外に、ハットも良いと思います。
中には竹林整備にチェンソーを使用する人は、ヘルメットをかぶっていますが、私の方法では帽子で十分だと感じています。
長袖、長ズボン
竹を切ったり、枝を払ったりする作業では、色々な物が体に当たります。
枝は、しなりますので、場合によっては鞭のように体に「ペチッ!」と当たります。当たり方によっては痛い時がありますね。
私は竹山で整備をする際に、体操をするのですが、腕を回した時に立っている竹に腕が当たり、かなり痛いです(これは、私がうっかりしていただけですが・・・)。
そんな、予期せぬ事態にもしっかり対応できるように、肌は露出しないようにしてください。
私のおすすめは、裏起毛のあるズボンです。体を温めてくれるし、生地に厚みがあるので竹が当たってもそれほど痛くありません。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
竹山に入るために必要な道具、参考になれば嬉しいです。
安全な装備があれば、竹とも仲良く付き合うことができるというのが私の考えです。
私はドジなところがありますが、誰にでも予期せぬ危険はつきものです。
以上を参考に、素敵な竹林ライフを送れることを祈っています。
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