私が野菜を育てていて、「他の人にも是非食べてほしい」と気持ちが揺れたのがソラマメです。これまでの作り方のポイントを自分なりに整理しました。
この他にも、より良い作り方があったら、是非教えていただけると嬉しいです。
特性
ソラマメの名前の由来は、ソラマメの莢の向きがポイントなんです。ソラマメは熟すと莢が下を向きますが、莢が小さい時は空を向いています。空(ソラ)を向いている豆(マメ)なので、ソラマメになったんですね。ちなみに、漢字では、「蚕豆(さんとう)」と書きます。
・低温に当たって花が咲きます。そのため、種まきの時期が大切。
➡ 中間地や暖地では秋に種まき。
➡ 寒冷地では春に種まき。
・マメ科ですので、根に根粒菌が共生しています。
➡ 肥料を撒くときは、チッソ分が多いと徒長し、倒伏したり、病害虫が出やすかったりする。
※ 徒長(とちょう):作物の茎や枝が通常以上に長く軟らかく伸びること)
以上の特性を頭に入れて読み進めていただけると、よりよくわかると思います。

育て方
種まき
種まきの時期は、10月下旬~11月上旬です。
ソラマメを育てるためには、寒さが必要なんです。
冬の寒さに当たることで、花が咲きます。そして、美味しい実ができます。
しかし、冬の寒さは一歩間違えれば、ソラマメは寒くて死んでしまいます。
ですから、何としても、寒さを乗り切ることが必要なんですね。
最も寒い厳寒期(1,2月)を乗り越えるためのソラマメの大きさは、本葉4~5枚程度と考えています。この大きさなら、通常、ー7~8℃まで寒害を受けないと言われています。

遅くまけば、株が小さすぎて冬を越すことができない。
逆に、早すぎても冬を越すには大きくなり過ぎる。

じゃあ、寒い冬を乗り切るためには、どうすればいいの?

そのためには、種を蒔く時期が大切。
厳寒期から逆算して種をまくんだよ。
つまり、10月下旬から11月上旬に種を蒔く。
これができれば、冬を上手く乗り切れるんだ。
種まきの2パターン
種のまき方は、以下の2つのどちらかです。私は、パターン2を採用しています。なぜなら、「オハグロ」を下にするのか、上にするのかわからなくなってしまうから(笑)。
どちらでも芽は出ますから大丈夫です。多くの書籍には、パターン1が載っています。どちらが良いのか迷ったら、パターン1をやってみてください。どちらの方法でもしっかり芽は出ますよ。
パターン1:「オハグロ」と斜め下にして土に差し込み、2cm程度覆土(ふくど)する。
パターン2:種子を横にして、2cm程度覆土する。
※ 種が乾いているので、土が湿っているタイミングが良い。乾燥が心配な場合は、種まき後に潅水(かんすい:水をあげる)してください。また、ワラや不織布で乾燥を防ぐのも良いです。ただし、播種後5~7日程度で発芽します。そのタイミングでワラや不織布を取ります。
種まきの方法は3種類。
ポット、床まき、直播(じかまき:地面に直接タネを撒く)があります。
私は、ポットと直播を採用しています。直播では欠株が出ます。その補植用に直播の1割程度の数のポット苗を用意します。
種まき後2週間後のソラマメの様子
とても可愛らしい葉っぱですね。

寒さ対策
12月上旬にソラマメに敷布団と掛け布団を作ります。
ソラマメの生育適温は15~20℃、5℃以上で生育します。
厳寒期を乗り越える時に、種を蒔く時期(10月下旬~11月上旬)が大切という話を先ほどしました。
それに加えて、寒さ対策として、ソラマメのために敷布団と掛け布団を私は採用しています。
マルチを敷くのも方法ですが、私は、できるだけ自然のものを採用しています。以下をご覧ください。
敷布団
霜が降り始めると、ソラマメにとっては寒く辛い季節になります。
しかし、ここを通り越すことで、花が咲き、実を結ぶんですね。
寒さ対策をしないと、霜で根っこまでやられてしまい、枯れてしまいます。
そうならないために、私は、ソラマメに敷布団を作ります。別名、もみ殻マルチをします。下の写真は、厳寒期のソラマメの様子です。白い粉は、米ぬかです。寒さに当り続け、ややしおれているように見えますが、厳寒期を無事に乗り切ることができました。

「もみ殻マルチ」とは、もみ殻と米ぬかで天然の布団を作ります。作り方は簡単。
① ソラマメの株の周りに、もみ殻を厚さ2~3cm位敷く。
② その上から、米ぬかをかける。
➡ 米ぬかの厚さは、もみ殻が見え隠れする程度。
③ 米ぬかの上からジョーロで水をかける。
➡ 水をかけすぎると米ぬかが流れてしまいます。米ぬかが湿る程度が適量です。
④ 水が乾くのを待つ。
➡ 湿った米ぬかが乾くと固くなります。風が吹いても飛ばされません。
掛け布団
今度は、掛け布団の準備です。
掛け布団には、竹の枝(篠などでも代用可能)を使います。ソラマメの株を霜から守るために、ソラマメに覆いかぶさるように設置するのがポイントです。
① 竹の枝を落とす。
② ハサミで枝を半分に切る。ささくれも切る。
③ ソラマメの苗の北側に、ソラマメを覆うように斜めに差す。

竹の枝を半分に切るのは、そのままだと長すぎて風の影響を受けて倒れるからです。そうすると、霜が防げません。そのため、半分(約60cm)くらいに切ります。長さは大体で大丈夫です。
次に、竹の枝を払った時のささくれを切り落とします。ささくれの部分を切ることで、地面に差し込みやすくします。

次に、ソラマメを覆うように、斜めに立てます。写真のように、ソラマメを上から覆うようにしてください。これが、掛け布団と言っている由来です。

そして、なぜ、斜めに差すのか。それは、風邪の抵抗を考えてのことです。風が吹く方向を考えて斜めに差してください。そうすると、竹が倒れにくいです。風の吹く方向が分からないときは、真っすぐ立てても大丈夫です。1,2週間に1度は見て、竹が倒れていないか見てください。

そして、ソラマメの北側に竹の枝を差してください。北側に差すことで、霜をより効率的に防ぐことができます。

ここまでできれば、寒い冬も温かくして乗り切ることができます。
3月中旬の様子が以下の写真です。寒さの厳しい1,2月を無事に乗り切ることができました。

支柱
成長に合わせて、支柱で支えます。
ソラマメの茎はやわらかいため、真っすぐ上には伸びていってくれません。特に、莢が大きくなる時期を迎えると、より広がってきます。そのため、ソラマメの茎が広がらないように冬場に使った竹の枝で支えます。
写真は、5月上旬、ゴールデンウィークのソラマメです。4月上旬ごろから、徐々にソラマメを支えてあげると、上に伸びていきます。
1株当たり、茎は6~7本程度が理想です。細い茎や弱っているものは早めに切り、株の中の風通しを良くしてあげてください。

収穫期
5月中旬~下旬、空に向かって伸びていたサヤが充実してくると、下向きになります。収穫のタイミングです。

種取り
6月中旬、成長の良い株を3,4つ残しておき、そのままにしておくと、サヤが黒く変色してきます。ちょっと不気味なのですが、枯れてくると黒くなります。乾燥してきた証拠です。
梅雨入りする前に、黒くなったサヤごと取っていきます。

コンパニオンプランツ
ソラマメは連作を極端に嫌います。理想は、一度作った場所は5~6年は作らない方が良いと言われています。
しかし、そうはいってもなかなか難しいですので、私の場合は、コンパニオンプランツ(混植)を取り入れています。
ソラマメを相性の良い野菜は、ニンニクやタマネギです。そばで一緒に育てることで、お互いに助け合います。下図を参照ください。

また、雑草は生やしすぎないで一緒に育てた方が良いと感じます。その方がソラマメにとって、自然な育ちになります。
コメント