「シャバット」とは、ユダヤ教において、金曜日の日没~土曜日の日没までの安息日のことを言います。
1週間は7日間で、日本人は良く働く。
最近は、働き方改革と言って、休むことも推奨されてきているが、依然として長時間働くことが求められている職場は多い。
しかし、ユダヤ教に古くから取り入れられており、今もなお続いている「シャバット」という習慣は、日本人も見習うところがあるように思う。
ユダヤ教の人は、世界の人口のわずか2%。それにもかかわらず、ノーベル賞受賞者の20%がユダヤ系の人です。
日本人は、ノーベル賞受賞者の約3%ですから、その割合の高さからして、非常に優秀です。
ノーベル賞受賞者の人数を競うわけではないが、個人的には気になる数値です。
日本は勤勉体質が好きで、働き者が好きな国民性があると、感じています。
だからこそ、高度経済成長期において、戦後の大変な日本を世界の大国に並ぶ地位まで復活させることができた。
それは、紛れもなく、先人たちの人並外れた努力があったから。
しかし、現代においては、日本人の働く視点も変えていく必要があるのではないだろうか。
これだけ豊かになった時代、何でも馬車馬のように働かなければ生きていけない時代ではなくなった。
一緒に働いていて、やっぱり「疲れた」と思うことはあるし、「ゆっくり寝たい」、「休みたい」と思うことは、誰しもあることだろう。
体を酷使し続ければ、いつかは壊れてしまう。
現代は、働きすぎて、病気になる人は思いのほか多い。
仕事のストレスから、うつになる人もいるし、成人病になるリスクも高まるように感じる。
自分の身体は、一生付き合わなければいけない資産。
替えの効かない一生ものです。
だから、回復不能になるまで使い続けてはならない。
ゆっくり休む時間も必要。
「シャバット」という習慣は、その休むことの大切さを伝えているように思う。
休むことで、やりたいことはあるかもしれないが、ゆっくりする。
ゆっくりと雨音に耳を傾ける。
ゆっくりと外を眺める。
ゆっくりと本を読む。
ゆっくりと家族と話をする。
何をするわけでもない、ぼんやりとすることだって、身体と心を休めるためには、大切な時間なんだ。
頑張っている体への感謝の気持ちを込めて…
それができないと、「シャバット」は強制的に発動される。
一般的には、体調不良だろう。
風邪はその典型だ。
使い続ければ、オーバーヒートしてしまう。
車も、いくらボディーが丈夫で、馬力のあるエンジンを積んでいても、タイヤがすり減ってパンクしたら走ることはできない。
人の身体も同様です。
風邪を引くと、「風邪薬を飲んで早く治したい。」と誰もが思う。
しかし、身体自体は、これまでの疲労の積み重ねで数日間の休養を必要としているのだ。
頑張ったその代償として、休息を必要としている。
私は、そのことに気が付いたほうがいいんだ。
風邪は急いで直しても、自分の感覚としては治っているが、身体自信の感覚では十分でないときがある。
そう、今回は、4月中旬に風邪を引いて、その後1ヶ月以上咳が続いている。
しっかり治ってはいないのだ。
薬も大切だが、休養も欠かせない。
いや、むしろ、休養が大切なんだと、そう自分に言い聞かせる。
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