里芋は、とっても美味しい。
育てると、カワイイ葉っぱがたくさん出てきます。
サトイモの栽培を始めてかれこれ8年ほど。
毎年、サトイモの種を保存して使いっています。市販で売っている種芋ではなく、地種(自分の家で取ったサトイモを種芋にする)です。
特性
サトイモは、漢字で「里芋」。
サトイモ科で、連作は、4~5年空ける。連作すると、芋の品質が悪くなります。
また、里芋の品種は、食べるところで品種が変わります。
代表的な品種は以下の通り。
・親芋を食べる。・・・タケノコ芋(京芋)
・子芋を食べる。・・・石川早生、土垂れ(どだれ)
・親芋、葉柄(ずいき)を食べる。・・・八ツ頭、唐芋(とうのいも)(えび芋)
このページでご紹介する品種は、石川早生です。
育て方
土作り
種芋植付の1週間前に、
・牛ふん堆肥:2kg/㎡
・鶏糞 50~100g/㎡ を撒いて耕します。
種芋
種芋の大きさは、最低50gくらいあれば良いと思います。
子芋がそろっている場合は、2~3個まとめて1カ所に植えてあげると、力を合わせて育っていくと感じています。
もともと、サトイモ自体は、まとまって実が付きますから、そのイメージで植えてあげると芋の育ちが良いと感じています。
ただし、種芋は大きければ大きいほど、子芋、孫芋の育ちが良いと実感しています。
石川早生は、親芋は最終的に溶けてなくなり、代わりに子芋が大きく育ち、その周りに孫芋、ひ孫芋が育ちます。
ですから、毎年子芋を更新して育てています。
大きな芋で育てるメリットは以下の通りです。
植付け
適期は、4月上旬~5月上旬です。
2023年は、4月9日(日)に植付けました。
2024年は、4月6日(土)に植付けました。
実験として、3つの里芋の種を植えてみました。
また、畑に種芋を植えるタイミングとしては、種芋から芽が出てきた時です。今年は、そのタイミングが4月9日でした。
これは、芽出しをしているわけではありません。
植付け用のサトイモを日陰に置いておくと、勝手に芽が出始めます。
そのタイミングを見計らって、畑に植付けます。
植え方
植え方は、出てきた芽を下にして植えます。
え~!芽を下にして植えたら、サトイモが死んじゃうよ~!
そんなことはないよ。
サトイモはたくさん芽が出ます。
その中でも、選りすぐりの強い目を育てるためには、下向きに植えることが適しているんだ。
私は、毎年、この栽培方法だよ。
へぇ~、そうなんだぁ。
ちょっと信じられないけれども、下向きに植えるのね。
わかったわぁ。
実際に栽培をしてみるとわかることですが、
サトイモの芽は、本当にたくさん出てきます。
あまりにたくさん芽が出ると、芽かき(不要な芽を取り除くこと)が必要になります。
しかし、芽を下にして植えることで、芽かきの手間をはぶくことができます。
植えている様子
種芋は、写真のように植えます。
私の場合は、
① 耕運機で耕す。
② 鍬で溝を切る。
③ 種芋を植える。60cm間隔。
④ 土をかぶせる。
といった具合です。
芽が出てくるまで、約1ヶ月くらいかかりますので、あまり土はかぶせすぎません。
成長するにつれて、土をかぶせていきます。
6月上旬
順調に育っています。
このタイミングで、追肥(1株当たり、鶏糞30~50g)と土寄せをします。
もみ殻をたくさん入れた年は、窒素が不足しがち。
そのため、鶏糞を通常の倍の量(1株当たり、鶏糞60~100g)を撒いています。
これからの成長が楽しみです。
7月頃
1回目の追肥、土寄せから約30日後です。
再度、追肥(1株当たり、鶏糞30~50g)と土寄せを行います。
土寄せは、一気に土をかぶせすぎないように注意します。子芋が酸素不足になり、生育不良になります。
8月頃
2回目の追肥、土寄せから、さらに30日後です。
再度、追肥(1株当たり、鶏糞30~50g)と土寄せを行います。
また、土寄せが終わったら、敷き藁(または段ボール)をして水分の蒸発を抑えます。
夏場は暑さが厳しくなる年もありますので、葉がしおれてきたら、たっぷり水をあげます。
10月上旬
順調に成長しています。
サトイモは、乾燥に弱いです。
乾燥対策のため、周囲の雑草を刈ったら、サトイモの株もとにかぶせてあげます。
そうすると、残暑にも負けにくいです。
しかし、今年は本当に暑かった(;^_^A
汚斑病(おはんびょう)
葉に斑点が出ました。
この病気は、雨が多いこと、肥料切れによって多発する傾向にある。
➡ しかし、今年の気候条件を踏まえれば、雨が多いことは考えにくい。
次に、もみ殻を大量に投入したことによる窒素飢餓が原因と考えられる。
➡ 状況としては、こちらの方が当たっているかもしれない。
この状況になる前に、鶏糞を撒いておけば、少しは改善が見られたかもしれない。
良い勉強となりました。
収穫
私の収穫期は、いつも葉が枯れ始めた時です。
今年は12月9日に行いました(やや遅いです)。
サトイモは、霜に当たると次第に枯れ始めます。
これが、収穫の適期です。
種いもの貯蔵
サトイモは、寒さに弱いです。
経験的に、8℃以下の寒さに当り続けると、葉がしおれます。
そして、さらに寒さに当り続けると、種芋が溶けてきます。
収穫したサトイモを全て食べきることは難しいですので、多く取れれば貯蔵します。
その方法は、以下の通り。
サトイモを貯蔵した後の写真を以下に載せます。
山の上は、平らにしておきます。その方が、もみ殻が風で飛ばされにくいです。
そのまま春先まで貯蔵し、3月下旬に掘り返して、種芋にすることもできます。
コメント